1-病院/医者/歯医者-(C)続話

20(B)からの続話です。

腹腔鏡手術で胆石を除去後も麻酔が残ってる為か、4-5時間は意識が混濁状態でベットでうとうとしていたら、看護師が耳元で、気分はどうですかと聞いて来て心拍や血圧等を測定し、Good、問題無い様ですね、、ところでオナラは出ましたか?の問いに、私はハイ、少しと、答え、、(まだ半分眠っている)
もう少し眠らせてくださいと言うと、看護師が尿瓶を持ってきて、オシッコをしなさい!って、言われ、私は今は出ません、眠ってからにしてくださいって一眠りしたら、今度は若い可愛い看護師が来てさあ、頑張ってオシッコしましょうね!って、、、

この優しい言葉に引っかかって、私はちょろっとオシッコを出したら、、今度は年配の看護師が来て、Congratulation!お腹の痛みはないですか、では夕食はスープと流動食少しです。
そして明朝、問題なければ検診後、退院です!って
なんと一泊二日の手術でした。後で知ったのですがオナラとオシッコが出れば退院っていう事だったのです。

朝、看護師が来て色々検査して今晩からシャワーを浴びてもOKですって言われたので、いや、まだガーゼがついてるって言ったら、大丈夫です、傷口は塞がっているから、擦らなければOKですって!という事で殆ど手術の痛みも感じないまま退院でした。
(アメリカの病院はこの程度の手術や普通分娩等でも一泊程度が普通で心臓弁の取り換え手術でも5泊のケースがありました。比較的、外科手術での入院日数は短いです。これは保険会社と病院間の支払い金額に関係する事も一因です)
そして自分が手術した後で分かったのですが、アメリカの治療は患者が痛みを感じたり不快にならないない様に注力している様に思えました。(4人家族で3人が手術経験有りです)

ER(救急治療室)に救急車で運び込まれた場合は早く治療が始まりますが、Taxi等で自力でERに来ると診察まで4-5時間も待たされる場合があるので要注意です。
(ホームドクターを経由しない人や、飛び込み患者、無保険者の人達で溢れている場合が多い)
この場合にすっ飛ばし優先で診察受ける為には、ERに着くとそこで床に大袈裟に倒れ込む事です。
(日本人の持つ、控えめ、我慢、遠慮精神は忘れて重篤である事をアピールしなければ、取り返しがつかない状況になりかねません)
郷にいれば郷に従え、大袈裟に病状を訴える!病院内で倒れ込まれて放置して大事になると病院が訴訟される事があるので、重篤患者の治療優先順位が上がる。

USAへの海外旅行時はクレジットカード等に付帯している様な保険だけでは無く、独立した海外旅行傷害保険をかけておく事が大事で、カバー範囲もしっかり理解しておかないと病気、事故の治療で何万ドルも請求され、個人負担が高額になる場合もある事を知っておくべきです。
なお、カード付帯型は一般的に保険カバー範囲が狭く小さい事を知り、そして治療費は自分でまず治療費を立て替え払いをせねばなりません。
子供が小学生の頃、盲腸の治療が遅れ、腹膜炎になった時の手術で当時、$2万の請求書で海外旅行傷害保険の少額カバーだった為、治療費全額保証されず、会社から日本での手術に見立てた時の未払い差額が支払われた事があります。
確か30年程昔で5泊ぐらいの重症でした。(今日なら多分$6-7万はかかるでしょう)

最近、USAで友人が救急車で病院で一泊し、簡単な治療を受けただけなのになんと$5万!これは実話です。
さて、治療受けた後、加入医療保険の補償額が少なく治療費を払えない、のケースが癌治療等で良く出て来ますが、その場合は病院のカウンセラーと相談し支払い延期、分割、減額等の対応をしてもらう交渉も可能です。この状況になる場合もよくあります。
歯医者の治療費はアメリカのZip code(日本の郵便番号)で、ある程度高額地域か低額地域かわかる様です。(友人の歯医者の話)
歯医者にもよりますが、患者に不快感をもたさせない様に好みの音楽を部屋に流したり、ベッドフォンで聴かせたりします。
USAでは子供の頃から歯並びの矯正は多く行われ、(地域により美歯は生活ステータスを表す風潮が見られます)数年かけての矯正で$1万程度はかかります。
そして年代を問わず歯のチェックアップは普通、半年/1年毎に行う人が多い様です。

サカ 記、E5期