停車中に追突され訴訟した。

New Yorkに転勤後に総務関係の仕事に携わっていた1989年頃に社員が被った自動車事故で慰謝料の支払いを受けた案件です。
今まで遅刻出勤が無い女子社員の出社が遅いので心配していた時、電話が入り会社近くの交差点で停車して信号待ちしていた時、後方から突然ドーンと追突された、、
後方は相当ダメージを受け、自分自身も肩から首にかけて違和感がある、、、との連絡を受けて男性社員を現場に送りました。
外見的には負傷者は居なかった様ですが警官が事故調書を作成していたとの事です。
追突した相手は自分の非を認めており調書にも記載されているので、修理費等の負担は相手側の保険会社の範疇の為、相手のID全般と、事故状況の写真を撮って現場でやるべき事は終わりました。

その後、トーイング車により事故車を最寄りの修理工場に運び、車に掛けていた保険会社が手配した代車に乗り換えて彼女は出社しましたが予期せぬ事故の為、興奮が治まらずその日は早退しましたが問題は自宅に帰ってから起きました。

帰宅後、肩首、そして頭痛も起きてきたので医者に行ってMRI等で検査を受けましたが、特別にダメージを受けた証明は取れず、その日は帰宅しましたが、違和感は続き他の病院の診療を受けましたが、特に問題なし、、
しかし本人は事故前と明らかに違う事を医者に伝えて違和感軽減の処方箋により、薬服用を開始して
とりあえずは落ち着いた様でしたが、やはりスッキリしないという事で交通事故弁護士を立てて相手保険会社に治療費、慰謝料支払い要求の交渉を始めました。

このようなCaseの場合、外傷は無くても体の変調により日常生活が変わる事はよくあるCaseで訴訟可能との事でそれまでの二つの病院の医者の治療証明、体調不良による病欠休、事故後の仕事効率の低下等、事故による被害状況の証明を提出しました。

半年近くかかりましたが、当時$6,000程度が支払われました。
彼女の場合、確かに違和感があったようなので慰謝料を請求するのは当然で、一般的な車の所有者はこのような事故発生時の為に保険会社と契約時に弁護士費用の発生も補償する契約をする場合が多くあります。

言葉は悪いですがこの事故のように相手側に100%の非がある場合は身体の不調を強く訴えて複数の医者から証明を取ることが慰謝料の増額を得る為にも有効です。
Caseにもよりますが結構高額な臨時収入に繋がる事はよく知られています。

当時、色々な車両保険がありますが普通車に掛かる年間の保険費は、事故歴なし、免許歴3年以上、近郊Drive程度(5,000miles/年)等の一般Caseで$800〜900/年が最安値でした。
日本からの着任後の人は免許歴が無い為、$2〜3,000/年前後は車両保険費がかかりました。
オプション補償で弁護士費用の追加が$4-50追加だったと思います。その為、追突された様な一方的な事故では、ためらう事なく当然の権利として弁護士経由で補償交渉に入ります。

サカ 記、E5期