F16 E.SAKAI

 平成27年、大阪支社長を拝命しました。
課題満載の支社を担うことになったので、重圧をひしと感しました。

 それでも、就任早々から各種改革へ着手。
技術と営業間の交流人事、近畿2府4県の社員配置変更、支社長の考え方や意向を支社の全員に伝える場や社員間の対話の場の設置、事業計画・重点活動の見直し・・・・・・・・。書くとキリが無いです。
また、以前から短い朝礼が有ったのですが、そこで毎日短く話すと決めました。
ネタに困りそうに思えますが、全くそんなことはなく、話題は尽き無かったです。
まあ、聞いている方々には苦行だったかもしれませんが、「今日の話は良かった」とお世辞にでも言ってもらうと気分が良くなって余計饒舌になったりしていました。 めんどくさい支社長です。

 支社長業務は、上記の様な支社内対応のほか、本社対応、業界対応、顧客対応など目白押し。
その他、業界団体の役員になったり、有識者会議の構成員になったりと、いくつ身体が有っても足りないぐらいでした。また、それぞれには宴席もありました。
楽しい会、退屈な会、身が縮む会などなど様々ですが、旨いお酒を堪能するなんてことは稀でした。
それでもなんとか乗り切りましたねぇ。

 上手く乗り切れなかったのは、業績赤字。
なかなか回復できなかったので、正直きつかったですね。
大きな金額のお仕事が減り、小さなお仕事の積み重ねになったので、社員の繁忙感は増すばかりなのに、業績は上がらず逆に下がるという状況。
改善されないことが続くと、経費削減の圧力がどこからともなく迫ってきます。
八方手を尽くすが難しく、苦渋の選択を行いました。
社員の異動です。

 正直、赤字解消のための異動には手を付けたくなかった。
そこで、出来る限り個々のキャリアアップに繋がる異動を模索しました。
他地域には好調なところがあり、大規模な仕事に従事させられたり、本社には経験させたい仕事が有ったりしたので、これまでに無く多くの社員を転勤させました。
解雇ではないのでまだ良いですが、地元を離れる事を希望しない社員にも頼み込んだ記憶があります。
人員が減ったので、益々忙しくなるのは当然でしたが、皆よくやってくれたと思います。

 後に、支社の赤字は解消され、黒字に転換しました。
本社役員から、人件費を削減で赤字解消し、他地域への支援にも貢献した事に対して感謝されましたが、嬉しくも何とも無かったというのが本音でした。
でも、転勤させた社員から、自分のスキルアップに繋がったと言って貰えた時は少し嬉しく、ホッとしたものです。

 赤字解消に四苦八苦している時期に並行して、会社に大事件が起こります。
新聞やTVにて一斉に報道され、社内も混乱を極めていました。
役員が刷新され、様々な改革を打ち出し再生に乗り出します。

そんな中、転勤の話が舞い込んできました。
本社への異動です。
これがまた大きな転機になります。


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